森町の地車は昭和二年に、当時の黄金コンビとも言える大工棟梁 絹井楠次郎と彫刻責任者・玉井行陽で、助として金山源兵衛・後藤更星によって土呂幕三面には「源平合戦」見送りには「難波戦記」を配し、泉佐野市鶴原新家で新調されました。
その後、昭和四十四年に岸和田市春木大小路町を経て平成十一年に大下工務店を通じて購入し、同工務店にて改修され、九月十九日に修理及購入入魂式を行い、平成二十一年に修理入魂式を行い現在に至ります。
大小路時代の改修で地車が大型化され、当時の大工さんの苦心の跡が多く見られ、荒彫りの天才と言われた玉井氏の彫り物も見応えがあり、他町には見られない大変貴重な地車であります。

製作年 :昭和2年
請負大工:絹井楠次郎
彫 刻 師:玉井行陽/金山源兵衛
正面土呂幕(源平合戦)平忠度の勇姿
土呂幕右(源平合戦)巴御前の勇姿
見送り(難波戦記)